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安藤百福賞について
2016年度募集要項
2016年度安藤百福賞受賞者
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財団概要
食文化活動
岡田 哲子(おかだ てつこ) ベジタリアン料理研究所 華蒟菜(はなこんさい) 所長
2016年度「第21回安藤百福賞」受賞者
安藤百福賞 「優秀賞」
立花 宏文(たちばな ひろふみ) 九州大学大学院農学研究院 主幹教授
業 績 緑茶カテキン受容体の基礎研究

受賞者は、緑茶カテキンの抗がん作用、抗アレルギー作用、炎症抑制作用などの多彩な生理作用の発現に必須な受容体分子として67-kDa ラミニンレセプター (67LR) を世界に先駆けて発見し、受容体67LRを起点とする緑茶カテキンの生理作用発現の分子メカニズムを解明した。緑茶カテキンの受容体の発見は、茶成分の抗アレルギー活性発現メカニズム解明にもつながり、免疫調節作用を訴求した機能性食品の開発にも活用された。受賞者の研究成果は、食品因子の機能性発現機構を分子レベルで理解しようとする研究のパイオニアとして高く評価され、新たな機能性食品の研究開発基盤となることが期待される。
長岡 利(ながおか さとし) 岐阜大学応用生物科学部 シニア教授・教授
業 績 コレステロール代謝を改善する食品成分に関する基礎研究
 
受賞者は、牛乳に含まれる乳清タンパク質由来のコレステロール低減化ペプチド「ラクトスタチン」を発見し、肝臓でのコレステロールの分解や、腸におけるコレステロールの吸収抑制に関与することを解明した。また、大豆タンパク質から腸内でコレステロールの吸収を抑制するリン脂質結合大豆ペプチドやペプチド「ソイスタチン」を発見した。さらに、野菜に含まれるS-メチルL-システインスルホキシドやポリフェノール類のコレステロール代謝改善機能を解析するなど、食品成分のコレステロール代謝改善機能に関する基礎研究で多くの成果を挙げている。受賞者の研究成果は、特定保健用食品等の開発にもつながっており、健康寿命の延伸に貢献することが期待される。
安藤百福賞 「発明発見奨励賞」
風間 北斗(かざま ほくと) 理化学研究所 脳科学総合研究センター チームリーダー
業 績

モデル動物における食べ物の匂い認識を支える脳内メカニズムの研究

受賞者は、モデル動物としてショウジョウバエ成虫を用いて、匂い嗜好の神経メカニズムの解明を行っている。行動実験の結果、食べ物由来の匂いには誘引され、摂食できない物の匂いには忌避反応を示すことが分かった。次に、ほ乳類の嗅球に相当する脳領域の神経細胞の匂い応答を、レーザー顕微鏡を用いたカルシウムイメージングで記録した。これらのデータを組み合わせ、神経活動から匂いの好き嫌いを定量的に説明・予測する神経回路モデルを作成した。さらに、匂いの相対的な好き嫌いは周りに存在する匂いによって変化し、ときには反転し得ることをモデルによって予測し、その現象を実証した。嗅覚回路の機能やその基本的な配線図は、ハエからヒトまで共通であることから、本研究を発展させることでヒトの匂い嗜好の脳内メカニズムの解明につながることが期待される。


竹内 豊(たけうち ゆたか)株式会社フードケア 代表取締役
業 績

医療・介護現場の声から生まれたお粥のゼリーの素「スベラカーゼ」の開発と普及

加齢や病気等による嚥下障害により“ご飯”が思うように食べることができなくなった場合、障害の程度に応じて“軟飯”や“お粥”、“ミキサー粥”を食べることになるが、米に含まれる“でんぶん”が時間の経過とともに糊のようなべたつきを生じさせ、飲み込みにくい物性へと変化してしまう。受賞者は、この問題を解決するために、“お粥のゼリーの素『スベラカーゼ』”を開発した。スベラカーゼは、べたつきの原因であるでんぷんを、α-アミラーゼ (でんぷん分解酵素) で分解し、同時に高温で固まるゲル化剤でゼリー状にすることで、嚥下適性のある温かいお粥をつくることができる。嚥下に障害があっても、主食である“ご飯”を食べたいという日本人の思いを可能にする商品として、高齢化社会での活用が期待される。


福田 真嗣(ふくだ しんじ)慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任准教授、株式会社メタジェン 代表取締役社長CEO  
業 績

腸内環境の最先端研究と腸内デザイン推進ベンチャーの起業

受賞者は、腸内細菌叢の遺伝子情報と代謝物質情報を統合解析するメタボロゲノミクスを構築し、腸内細菌叢から産生される代謝物質が、宿主の恒常性維持に重要な役割を担うことを動物実験等で明らかにした。構築した技術や研究成果を基に腸内デザイン推進ベンチャー、株式会社メタジェンを起業した。同社では、腸内環境改善による健康維持・セルフメディケーションを科学的根拠に基づいて提案し、食品企業等との共同研究により食品の摂取が腸内環境に与える影響を詳細に解析している。得られた腸内環境情報をデータベース化し、個人向け腸内環境評価事業を計画しており、新たな健康評価法の確立が期待される。

 
 
 
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