「第23回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」文部科学大臣賞 、安藤百福賞決定

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公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 (以下 安藤財団、所在地:大阪府池田市、理事長:安藤 宏基) は、「第23回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(後援:文部科学省、横浜市、横浜市教育委員会) の審査委員会を開催し、2024年度の表彰団体を選定しました。

学校部門の最優秀賞となる「文部科学大臣賞」は、「花とみどり課」「テクノロジー課」など9つの課からなる研究所を学校内に立ち上げ、学校と地域コミュニティの強い連携のもと、子どもたちの探究心と郷土愛を育む幅広い活動を展開した庄内学園 (静岡県) の「【庄内未来研究所】―庄内地区を20年後も元気な地域にしよう―」に決定しました。また、一般部門の最優秀賞となる「安藤百福賞」は、能登半島地震、豪雨と度重なる災害に見舞われながらも子どもたちに寄り添った活動を続け、「揚げ浜式塩づくり」の作業体験など地域文化に根差した自然体験を通して伝統と希望をつなぐ活動を実施した珠洲市立大谷小中学校PTA (石川県) の「OHTANI PRIDE ~震災を乗り越えてつなげる伝統~」に決定しました。選ばれた2団体には、副賞として100万円および「チキンラーメン」1年分を贈呈します。

そのほか、「優秀賞」に3団体、「推奨モデル特別賞」に1団体、「トム・ソーヤー奨励賞」に2団体、「努力賞」に6団体が選ばれました。

表彰式は、2025年2月1日(土)に「安藤百福発明記念館 横浜 (愛称:カップヌードルミュージアム 横浜)」で開催し、俳優の石丸 謙二郎氏をお招きした講演会も併せて実施します。

安藤財団は、創設者である安藤 百福が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念のもと、青少年の健全な育成と食文化の向上に貢献する事業を行っています。陸上競技やバスケットボール、テニスなどのスポーツ支援事業、独創的な基礎研究、食品開発、ベンチャーなどを支援する食創会「安藤百福賞」表彰事業、「安藤百福発明記念館」の運営 (大阪府池田市と神奈川県横浜市の2カ所) のほか、自然体験活動の普及にも取り組んでいます。「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、「自然体験活動は子どもたちの体力、創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画案を公募し、その実施を支援するとともに、優秀な活動団体を表彰するものです。また、長野県小諸市に設立した「安藤百福記念 アウトドア アクティビティセンター」(略称:安藤百福センター) では、自然体験活動の活性化と自然体験活動を推進する人材の育成、ロングトレイルの普及や振興に取り組んでいます。

事業概要

1. 名 称

「第23回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」

2. 内 容

自然体験活動の企画案を公募し、応募された企画案の中からユニークで創造性に富んだ活動を立案した団体に各10万円の実施支援金を贈呈します。

さらに、支援団体から提出された活動報告書を審査し、学校部門は「文部科学大臣賞」と「優秀賞」を、一般部門は「安藤百福賞」と「優秀賞」を選定して表彰します。また、各団体の活動内容をウェブサイト「自然体験.com」で公開し、自然体験活動の振興を図ります。

3. 主 催

公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団

4. 後 援

文部科学省、横浜市、横浜市教育委員会

5. 表 彰

(1) 学校部門
文部科学大臣賞 副賞 100 万円、「チキンラーメン」1 年分
優秀賞 副賞 50 万円、「チキンラーメン」半年分

(2) 一般部門
安藤百福賞 副賞 100 万円、「チキンラーメン」1 年分
優秀賞 副賞 50 万円、「チキンラーメン」半年分

(3) 推奨モデル特別賞*1 副賞 30 万円、「チキンラーメン」半年分

(4) トム・ソーヤー奨励賞*2 副賞 20 万円、「チキンラーメン」半年分

(5) 努力賞 副賞 10 万円、「チキンラーメン」3 カ月分

*1 プランニングや指導の方法、計画を実施に移す過程などが多くの学校や団体の参考モデルになると認められた企画に贈られる。
*2 企画内容がユニークであり、他団体への刺激や参考となり、さらなる飛躍が期待できる団体に贈られる。

6. 審査委員会

委員長 安藤 宏基 公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 理事長

委 員 近藤 謙司 国際山岳ガイド

    節田 重節 NPO法人日本ロングトレイル協会 会長

    永井 将史 東京女子体育大学 准教授

    中村  達 アウトドアジャーナリスト・プロデューサー

    星野 敏男 明治大学名誉教授、日本野外教育学会評議員議長

    水野 正人 ミズノ株式会社 相談役会長             (50音順)

表彰団体

【学校部門】文部科学大臣賞

企画名:【庄内未来研究所】―庄内地区を20年後も元気な地域にしよう―

団体名:庄内学園 (静岡県)

代表者:石田 直美 校長

活動内容:高等部 (中学校) に防災課、福祉課、健康課、観光課、浜名湖課、テクノロジー課、歴史課、花とみどり課、グルメ課の9つの課からなる研究所を設置し、中等部 (小学校) の子どもたちも参加して多彩な活動を展開。

表彰理由:花とみどり課では地域の伝統野菜「庄内白菜」の栽培に取り組み、テクノロジー課ではソーラー・人力ボート全日本選手権大会に挑戦するなど、各課の活動とも魅力的で質が高い。地域と強く連携して、子どもたちにとって貴重な学びの場をつくり、地域社会の一員としての意識と郷土愛を育む活動を高く評価。

【学校部門】優秀賞

企画名:Nature to Kamiminamikata ~上南方につながる自然満喫体験~「自分発⇒友だち経由⇒自分着」の学び

団体名:延岡市立上南方小中学校 (宮崎県)

代表者:小林 美和子 校長

活動内容:自然豊かな地域環境を活かした6つの体験を通して、自然サイクルや海、山、川のつながりを学ぶ企画。保水実験、海岸清掃などで環境問題に対する意識の向上を図り、リバー&シーカヤック、地引網体験などで仲間との絆を深めた。

表彰理由:自然のつながりとともに、自然と人、他者と自分とのつながりを発見することを促した活動で、子どもたちからも成長を実感する声があがった。「延岡の海」にまつわる一貫性のある活動と高い教育効果を評価。

【一般部門】安藤百福賞

企画名:OHTANI PRIDE ~震災を乗り越えてつなげる伝統~

団体名:珠洲市立大谷小中学校PTA (石川県)

代表者:村上 ゆり PTAイベント委員長

活動内容:能登半島地震で被害の大きかった大谷地区。復興途中の今こそ、「揚げ浜式塩づくり」など地域の文化と伝統にふれる体験をして、郷土の誇りを大切にしてほしいと願い企画。活動半ばの9月には豪雨により再び甚大な被害を受けたが、子どもたちの心に寄り添い、計画変更をしながら活動を完遂。

表彰理由:大変な状況の中で子どもたちのために企画を立ち上げ、勇気と努力をもって活動をやり遂げた主宰者、地域の方々にまずは心から敬意を表したい。活動は子どもたちに安心感を与える場にもなっており、仲間との連帯感を高め、地域の伝統を守る心を育むプログラムを高く評価。

【一般部門】優秀賞

企画名::葉山と沖縄をつなぐサバニプロジェクト

団体名:一般社団法人Telacoya921 Telacoya旅する小学校 (神奈川県)

代表者:中尾 薫 代表理事

活動内容:沖縄の伝統的な舟「サバニ」で南城市新原(みーばる)ビーチから久高島に渡ることを目標に、子どもたちの主体性を大切にしながら、舟での役割を決め、ロープワーク、実践練習などチームづくりとトレーニングを重ねて、サバニの旅に挑んだ企画。

表彰理由:天候の影響もあり、久高島上陸は果たせなかったが、1つの目標に向かって仲間とひた向きに努力する姿、子どもたちがさまざまな思いを抱きながら挑戦する様子が、多くの学びをもたらした企画として高く評価。

【一般部門】優秀賞

企画名::由良川の源流、芦生の森に挑む冒険学校由良川の源流、芦生の森に挑む冒険学校

団体名:芦生山の家 (京都府)

代表者:岡 佑平 代表

活動内容:原生林が残る「芦生の森」で毎月1泊2日のキャンプを実施。源流探索や沢登り、川下りなどダイナミックで冒険的な自然体験を通して、自然の楽しさと厳しさの両面を体験することにより、「自ら考え、選択・決断する力」を育む活動。

表彰理由:念入りな事前準備と経験豊かなスタッフのサポートのもと行われる冒険的活動と、3コースに分けて段階的にキャンプの基本技術を習得し、子どもたちのレベルアップを図るなどプログラムに工夫がみられた点を高く評価。

推奨モデル特別賞

企画名:「ナチュラルウォッチャーになろう!」~モリアオガエルがつなぐ 地域の自然と人・街・未来~

団体名:西宮市立山口中学校 モリアオガエル保存会 (兵庫県)

代表者:岡 敏行 校長

活動内容:モリアオガエルの生態調査活動を中心に、生命の神秘や保護の難しさ、地域環境の現状を学び、地域の方々と連携してため池の保全活動に取り組むことで、子どもたちの郷土愛を醸成し「ナチュラルウォッチャー」を育む活動。

表彰理由:卵塊を採取・孵化させて再び放池する活動や、カエルに発信機を着けての行動調査など本格的でクオリティの高い活動内容と、身近な自然環境を活用してSDGsの理念を学ぶことができるプログラムを評価。

トム・ソーヤー奨励賞

企画名:創造活動「どどっど村」

団体名:上越教育大学附属小学校 (新潟県)

代表者:青木 弘明 校長

活動内容:学校の校庭をフィールドに、とことん「土」にこだわった活動を展開。泥んこになって遊んだり、土の家を制作したり、丸める、固める、掘る、耕す、積む、壊すなど、土とのさまざまな関わりを通して創造力を育む活動。

表彰理由:「土」というベーシックな素材をテーマに、子どもたちが意見を出し合い、試行錯誤しながら土かまどや土の家を完成させていく様は達成感にあふれている。子どもたちの創造力をかき立て、高い教育効果が期待できる点を評価。

トム・ソーヤー奨励賞

企画名:たのし石!~目指せ石頭なローカル子ども石ころガイド~

団体名:そらのほしちきゅう塾 (群馬県)

代表者:星野 雅範 代表

活動内容:石めぐり、墓石屋見学、河原の石拾いなど、さまざまなフィールドの石を「自然の教材」や「宝」と捉えて収集、調査。石の楽しさを知り、石にまつわる歴史・文化にふれながら、子どもたちの成長を図る活動。

表彰理由:身近な石をテーマにした、宝探しのようなワクワク感がつまった企画。最終的に「石ころガイド」として学んだ内容を発表することで、子どもたちに達成感を与え、成長を促している。ユニークでストーリー性のあるプログラムを評価。

努力賞

【学校部門】
企画名:HAMADA HISTORY TIME TRAVEL (H²T²) ~浜田小70th Anniversary~
団体名:静岡市立清水浜田小学校 (静岡県)
代表者:山根 法生 校長

企画名:Kids Rental Farm ―学校貸農園で作ったお野菜で食卓の団欒(だんらん)を!!―
団体名:長岡京市立長岡第四小学校 (京都府)
代表者:吉岡 学 校長

企画名:笠取スマイルプロジェクト
団体名:宇治市立笠取小学校 (協働:笠取ふるさと創造協力隊) (京都府)
代表者:大川 透 校長

【一般部門】
企画名:小学生が目指す環境のお医者さん
団体名:クッチャロ湖等保全対策協議会 (北海道)
代表者:南 尚敏 会長

企画名:なかの学舎のトム・ソーヤーたち ~自然と共に「今」を生きよう!~
団体名:NPO法人 ならはらの森なかの学舎 (東京都)
代表者:髙橋 惠子 代表理事

企画名:旅は世につれ世は友につれ ~あまとみトレイル冒険の旅~
団体名:NPO法人 山の遊び舎はらぺこ (長野県)
代表者:阿部 大輔 理事長

表彰式・講演会

日 時:2025年2月1日(土) 13:00~15:30

場 所:神奈川県横浜市中区新港2-3-4 安藤百福発明記念館 横浜 (愛称:カップヌードルミュージアム 横浜) 5Fイベントホール

内 容:①表彰式
    ②活動報告
    ③講演会 石丸 謙二郎氏 (俳優)

テーマ:「書を持ち野にでよう」

参加費:無料

応募方法:「自然体験.com」のウェブサイトでお申し込みください。

<ウェブサイトで応募の場合>
自然体験.com」ウェブサイトまたは専用応募フォームから必要事項を入力してご応募ください。一度の応募で4名様まで申込み可能です。専用応募フォームはこちら
※取得した個人情報は、安藤財団のプライバシーポリシー に従い取り扱います。

応募締切:2025年1月10日(金) 20:00まで

定 員:200名

※先着順です。定員に達した場合は、締切日前に募集を終了します。